日本は破綻するか (前編)
以前のブログ
1000兆円の借金ってどのくらい? - 永遠の旅人日記
で、日本には1000兆円の借金(国債発行残高 )があり、それは、一万円札を積み重ねて、1万Kmという想像を絶する膨大な量だ、と書いた。
今日は、その続きです
「このままでは、日本は破綻するのではないか?」と、
誰もが思うでしょう。今日は、それについて考えてみます。
事実の確認
まず事実の確認です
日本国の年間歳入(収入) 約50兆円
日本国の年間歳出(支出) 約100兆円
日本国の国民総生産(GNP) 約500兆円
ですから、毎年約50兆円の赤字です
赤字分は新たに国債を発行して凌いでいます
よって、国債の発行残高は、増え続けており、1000兆円の借金の返済なんて夢のまた夢です、
しかも高齢化ですから、年金額や医療費などの支出が増え続けることは確実です
こんなんで日本は財政破綻しないのでしょうか?
財政破綻、と言った場合、大きく分けて二つのパターンが有りますねが、それらが混同されていることが多いので、ここでははっきり、二つのパターンに分けて考えます。
パターン1の破綻 既発債(既に発行した国債)の返済期限がきても返済する金がない(これは、デフォールト=債務不履行 と呼ばれます)
パターン2の破綻 新発債(新たに発行する国債)の売れ行きが悪く、金利を大幅に上げざるをえず、その結果、金利の低い既発債の価格が暴落して国家が経済的に大混乱する
の二種類の 破綻です。
パターン1(デフォールト=債務不履行)の破綻
2001年に、アルゼンチンが、ドル建ての国債を返済するだけのドル残高がなくなり、デフォールト (パターン1の破綻) しました。
今現在、ギリシャも、ユーロ建ての借金を返済するだけのユーロがなく、パターン1の破綻目前です。
でも、我が日本は、このようなパターン1の破綻にはなりません。
なぜなら、日本国債は、ほぼ100%円建て債ですから、必要があれば、日銀がせっせと一万円札を刷って返済出来るからです。
日本の財政が破綻しない、主張する人は、ほとんどの場合、日本ではバターン1の破綻が無い事をもって、日本は破綻しない、と言っています。
この点では、私の意見も同じです。
パターン2の破綻
では、バターン2の破綻はどうでしょう?
毎年の予算が約50兆円の赤字で、それを補填するための国債がいつまで新規発行できるのだろうか?ということです。
こちらは、ちょっと長くなりますので、続きは、明日にしましょう、