永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

もう国任せじゃダメだ

エンブレム問題

佐野研二郎氏のエンブレム問題、そもそも選考過程がおかしい、という声が上がり始めた。
数人しかいない選考委員の委員長が、元上司の父親だとか、元部下も選考委員でお互いに賞を与えあっている関係だそうだ。

オリンピックのエンブレムなんてデザイナーなら誰だって応募したいに決まっている。
それを国内の七つの賞のうち、二つ以上とっていなければ応募の資格は無いなど、枠をはめる必要があるのか。
結果、応募は100点余りしかなかったそうだ。
業界内お手盛り、癒着の匂いがする。

オリンピックはお祭りだ。
広く門戸を開き、一万点の応募があったって良いじゃないか。
それを審査するくらいの予算はあるだろう。
なにしろ新国立の予算が900億円増えても何の異論もなく承認される国なのだから。

いくらでもアイディアはある

一方で、スペイン在住のデザイナー、かんかんさんが投稿した

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や、オリンピック招致に使われた、

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が、国内外のネット上で人気を博している。
なんだ、世の中には、にいくらでも素敵なデザインがあるじゃないか。

日本国は制度疲労

先の、新国立競技場の話しも併せると、どうも、日本国の運営体制(政治家、官僚)が、制度疲労を起こして居るようだ。

今の国会議員は、自分の選挙区への利益誘導・政治献金
官僚は、自分の昇進と省益・天下り先の確保にしか、興味が無いように見える。

民主党は、政権交代時に、少しは改革を考えた様だが、とにかく自分達が余りに無能だったので、頭だけはクルクル回る官僚に手も無くひねられてしまった。

そういえば、あの時スパコン開発に、「2番じゃいけないんてすか?」とのたまわった女性議員がいたが 「ならば。民主党は2番で良いのか?2番だったら、あんたは、そこにそんな偉そうに座って居なかったのではないか?」と、言い返したかった。その時の答弁者が私より紳士だったのが、いまでも残念だ。

当時の怒りを急に思い出して、話しがずれた。
言いたかったことは、日本国の運営システムの制度疲労が、今回のオリンピック問題で噴出したのではないか、ということ。

東芝問題などで、企業のガバナンスが問題にされるが、それより、国のガバナンスのほうが、問題でないか?
例えば、五輪担当相遠藤利明氏。自民党山形県連会長。山形一区で当選8回だが、
反自民を掲げた農協へ「何らかの形でけじめは必要だ」と恫喝した経歴のある農水族だ。
安倍首相が、どんな根拠で、遠藤氏を畑違いの五輪担当相に任命したのか伺いたいものだ。

オリンピックの民営化

そこで、手始めに、今回のオリンピックを民間に委託することから始めたらどうか?
永江一石さんが、ユニークな提案をしている。

blogos.com

全く同感だ。民間に任せたほうが、はるかに安く早く出来る。

ロス・オリンピックとピーター・ユベロス組織委員長

ここで思い出して欲しいのが1984年のロス・オリンピック。
ピーター・ユベロスが辣腕をふるい、2億ドルの黒字を出したことで有名だ。
ユベロス氏はオリンピック代表候補にもなった位のスポーツマンだが、
自ら設立した旅行会社を従業員1500人、世界200ヶ所に営業所を持つまで成長させた、起業家だ。
ロス・オリンピックの組織委員長として、テレビ放映権や業種別の公式スポンサー権を独占させるのと引き替えに高額で販売。
公式マスコットの「イーグルサム」の商品化を徹底して行い、独自の収入源に仕立て上げた。
陸上競技場は1932年のロサンゼルスオリンピックで使用した競技場を改装し、選手村は大学の寮を使用した。
5000人のボランティアを募集して人件費も抑えた。(Wikiより)

森喜朗遠藤利明の政治家コンビによる混迷ぶり、とは大きな違いではないだろうか。


大前研一先生ではないが、日本も早く、ガラガラポンにして国を作り直さないと先が思いやられる。

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参考にしたサイト

ピーター・ユベロス - Wikipedia