永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

テレビを見ることが罰!?

テレビを見る、という罰

米国の調査会社が、10歳前後の子供を持つ親800人を対象に調査したら、親の約半数が、子供が 悪さ をした時の罰として、タブレットを取り上げ、代わりにテレビを見させる、と答えたそうだ.

時代が変わった 感が強い。

勿論、ネットに較べてテレビがつまらないから、テレビしか見せないという罰、になり得るのだ。

テレビの堕落

最近のテレビは、芸能人を集めたバラエティ、クイズ番組、旅行、料理、殺人事件などの詳細 など、どーでも良い番組ばかり。
さらに加えて、ヤラセ、過剰演出、パクリ、都合の良いとこだけのビックアップ、 人気のネット動画を紹介するだけ、などなど質の低下が止まらない。

iRONNA のアンケート調査で、テレビ離れの原因を

  • ネット、スマホの普及
  • テレビ番組の質の低下
  • 娯楽の多様化

の3択で聞いたら、86%が番組の質の低下と答えたというから、私だけの感想でもなさそうだ。

若年層のテレビ離れ

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このように、若年層の視聴時間は激減している。むろん、テレビを見る時間が減った分はネットに向かっている。
ネットは、Facebook, Twitter, LINE を通じて友達といつでもコミュニケーションできる。検索すれば、ホームページでもYoutube でも好きなものを好きな時に見たり調べたり出来る。
それに比べると、テレビは時間も内容も全てお仕着せで、選択の余地が著しく狭いうえに受け身のメディアだ。

ネットの伸び、テレビ局の下降

ネットの伸びは皆さん良くご存知の通り。実際、youtube で人気の動画は、馬鹿馬鹿しいテレビよりずっと面白い。

Facebookの会員数は15億人というから、地球人口の約半分30億人が先進国人口とすると、更にその半数がFacebookに参加していることになる。

テレビ広告の最大の弱点は、視聴者層が広過ぎて、ターゲットが絞れない。広告効果が測れない、ということだ。大金を投じていながら、その効果が、漠然としかわからない。

ネット広告では、色々な動画を試すことも容易、Facebookなどでは、年齢、性別、地域、趣味などで絞りこみ、効果を測ることもできる。
これらを受けて、ネットの動画広告は、今でも年率20ー30%程度で伸びている。

一方、Zenith Optimedia 社によれば、世界のテレビ視聴者数は今年がピークで、2016年から減少に転じる、という。開発途上国では、これからテレビブームという所も多いので、それでも全体が減る、ということは、やはり先進国での落ち込みが相当大きいということだろう。

さらに、世界最大の動画配信会社ネットフリックスが、映画やドラマ動画見放題のサービスを、9月から月額650円〜1450円 (画質による) で始める。有料とはいえ新聞代の数分の一だ。

テレビは、斜陽産業

数年前、友人から、その息子が「東京のテレビのキー局に入社が決まった」と満面の笑みで報告を受けた。
就職を決めた後だったので、口では「おめでとう」と言ったが、心の中では「何で今時テレビ局に・・・テレビ局は斜陽産業なのに」と複雑な気持ちだった。
その時感じた危惧が現実になりつつある。

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参考にしたサイト

フジテレビ、低視聴率の苦悩

Online Video Consumption in 2016