さらば 橋下徹 !
思い出してみよう
下記は、あの接戦を演じた大阪市住民投票後の橋下氏の記者会見の様子である。( ハフィントントンポストより一部抜き書き)
Q 任期満了で退くというお考えに変わりは?
橋下:市長任期まではやりますけど、その後は政治家はやりません。
Q 市長とかだけでなく、政治の世界には一切?
橋下:弁護士はやります。維新の党の法律顧問を雇ってもらえないかとさっき江田さんに言ったんですけど。
Q 笑顔に見えるが、そのお気持ちは
橋下:いやー、7年半、自分なりにやれるところはやってきたつもり。38歳から無理してやってきたところもあるでしょうね。もともと自分の ことで生きてきた人間が、ちょっと公の仕事でお返ししなきゃという気持ちで政治の道に入った。有権者の皆さんからすれば、おかしいじゃないか、やりすぎ じゃないかということもいろいろあるけど、自分なりに悔いのない政治家としてのこれまでの7年半。思う存分やらさせてもらった。今日もこういう舞台で住民 投票の結果で政治家を辞めることを言わせてもらうなんて、本当に納税者のみなさんに申し訳ないけど大変幸せな7年半だった。
Q そうはいっても過去に発言を覆したことはある。100%ないですか?
橋下:また2万%って言わせたいんですか?(注:橋下氏は2008年、大阪府知事選への立候補を「2万%ない」と否定し、その後翻した経緯 がある) あのときはご存知の通り、僕が番組収録を抱えていて、番組の予定が組まれていたので、どうしても「出ない」と言わないと放送できなかったのであ あいう言い方をした。今はそういう制約はないので、嘘をつく必要もない。政治家は僕の人生から終了です。
Q 12月になって大阪や日本の情勢が劇的に変わったら、将来にわたってもう一度政治家に、という可能性は?
橋下:ないですよ。まず一つは住民のみなさんの気持ちをくみとれていなかった。負けるんだったら仕掛けるべきじゃない。その判断が間違って いた。政治家としていちばんだめです。それから、僕みたいな政治家はワンポイントリリーフ。課題が出た時に解決する実務家。政治家の原理原則は嫌われちゃ いけない。僕みたいな政治家が長くやる世の中は危険です。敵がいない政治家がやらなきゃいけない。敵を作る政治家は本当にワンポイントリリーフ。必要とさ れて、いらなくなれば交代。権力は使い捨てがいちばん健全です。でも僕みたいなスタイルで8年やらせてもらった。
潔さ
この会見は、「潔い」 ということで、概ね好評だったようだ。
ちなみに、私は橋下氏がテレビタレント弁護士をやめて政界に乗り出した2008年から応援していた。
橋下氏には、従来の政治家にない斬新さがあった。弁も立つ。
10年後には、総理になって欲しいとさえ思っていた。
この会見を見た後の私の感想も、「まあ住民投票はわずかの差で敗れて残念だった。でも7年間よく頑張った。また弁護士にもどって活躍して欲しい。」というようなものであった。
私がまちがっていた
しかし、私が、橋下徹という人物を完全に見誤っていたようだ。
橋下氏がこれほど、軽くて 口から出任せな男だとは全く気がつかなかった。
政治家としての信念がなさすぎる。
あれだけ、何度も明確に引退を宣言し「もう政治家はやりません」と言い切っていながら、「俺、なんか言ったっけ?」くらいのノリで何の弁明もなしに、新党を作るなんて良く発表できるもんだ。
その神経が全く理解できない。
自分が言ったことに対する責任感なんて皆無みたい。
「僕みたいな政治家が長くやる世の中は危険です」って自ら仰っていましたよね、確か。
どんなに前と反することをしても、お得意の詭弁で言い逃れればよい、としか思っていなさそうだ。
橋下徹 というのはそういう男だったのだ。
7年間もだまされていた自分が情けなくて悲しい。
ま、「斬新な政治家」が、永田町の泥にまみれて「平気でウソをつく立派な政治ヤ」に「成長した」ということか。
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参考にしたサイト