大麻(マリファナ)の効用
昨日のブログでは、「嗜好品としての大麻(マリファナ)」を取り上げ、大麻の害は、せいぜい、酒・タバコ程度であり、世界の趨勢は合法化に向かっている、と述べた。
今日は、「医薬品や繊維としての大麻 」について考えてみよう。
大麻(マリファナ)は有用な植物
日本では、どういうわけか、大麻は麻薬の代名詞のように喧伝され、厳しく取り締まられていますが、実は、大麻は、大変有用な植物です。
大麻の顕著な薬効
大麻には、下記のように、顕著な薬効があり、米国で、嗜好品としての大麻が合法なのは、2州 だけだが、薬品としては、23州で許可されている。
米国で認められている効用(wikipediaより引用)
大麻には鎮痛作用、沈静作用、催眠作用、食欲増進作用、抗癌作用、眼圧の緩和、嘔吐の抑制などがあり、米国では、慢性や、モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬やイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症剤に十分な効果が見られない疼痛に対して大麻が有効である、とされている。
ほかに、神経保護作用や、脳細胞の新生を促す作用が存在するらしいことが示唆されている
また、大麻はHIV、アルツハイマー、うつ病、強迫性障害、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病など、約250種類の疾患に効果があるとされている。
凄いと思いません? 早く日本でも、まずは医薬品として使えるようになって欲しいものです。
次に、繊維としての大麻について。
麻(大麻) は、日本古来の植物
各種の麻の中で、日本に自生していたのは大麻のみ。一万年位の歴史が確認されている。
戦前は、麻といえば大麻のこと。日本国中で幅広く栽培されており、麻、藍、紅花 と合わせて三草と呼ばれ、江戸時代には重要な産物として広く栽培され親しまれていた。
成長が早く、虫も付きにく、育てやすい上に、繊維がしっかりしているため、繊維の素材として優秀。
陶酔成分(THC)が含まれるのは、大麻の花穂や葉の部分のみ。茎部分を加工した大麻繊維にTHCはなく、皇室にも麻の糸、麻の布として納められてきた。
日本古来の麻が大麻と呼ばれるように
戦後、亜麻、苧麻、マニラ麻、サイザル麻、洋麻、黄麻など、が輸入されるようになった。これらは、麻の名前はついているが、アサ科ではなく、元々陶酔成分は全く含まれていない。苧麻や亜麻は衣料品等として使われ、マニラ麻、サイザル麻、洋麻は麻縄などに使われている。
日本古来の麻は、GHQの命令で突如厳禁とされ、それまでの「麻」が「大麻」と呼ばれるようになった。
日本古来の麻(大麻)の品種は、陶酔成分の含有量が少なく、日本には、吸引するという習慣は無かった模様。
ただし、麻畑における畑酔いという現象はあったらしい。
終わりに、
私も、昨日の流れで今日調べてみるまで、大麻は、吸引する嗜好品としてしか意識していなかった。
大麻が日本とこんなに結びつきが強いとは知らなかったァ。
なんでも好奇心を持って確かめて見るもんですね。
おしまい!
================
参考にしたサイト
現在日本で 「麻」 というのは 大麻、亜麻(リネン)、苧麻( カラムシ、ラミー)... - Yahoo!知恵袋