京都のユニークな宿 「片泊まり」と「宿坊」
はじめに
京都には、リッツカールトンをはじめ高級ホテルや高級旅館がいろいろある。
だが、同時に、「片泊まり宿」や「宿坊」などユニークな宿、も有る。京都に行ったら、こうした宿も経験してみたい。
京都の片泊まり
西洋風に言うと、B&B 。京都には、昔から「片泊まり」という粋な名前の宿泊形態があって便利。朝食だけ付く宿。
宿からすれば、朝食だけなら、高くて気むづかしい板前を雇わなくてすむ。客としても、京都には行きたいレストラン・料亭はいくらでもある。わざわざ京都まで行って、宿のお仕着せの夕食を食べることもない。
石塀小路の 「田舎亭」
石塀小路にある5部屋だけの宿。元料亭。美人女将手作りの、京都らしい朝食が付く。
先斗町の 「三福」
鴨川に面し、東山を望める部屋からの景色は最高。
この二つは特にお勧め。
祇園のど真ん中の「紫」
もとはお茶屋さん。少し古いのが残念。
枳穀荘 (きこくそう)
泊まったことはないが、枳穀荘も良いらしい。
ここは料亭も兼ねている。
宿坊
京都で泊まる場合に、宿坊という手もある。一応いろいろ調べたが、一度も泊まるチャンスがなかったのが、残念。
宿坊は、ホテルとは異なる。人の家に泊めてもらう位の気持ちが必要なようだ。
また、同じ宿坊と言っても、バラエティがあるので、事前の調査が重要だと思う。
例えば
- 女性専用の所がある(宝筐院、妙願寺、鹿王院)
- 隣とのしきいは、襖一枚のことがある
- 相部屋になることがある
- 朝の勤行は、義務の場合がある(智積院、普門軒)
一方、
などの宿泊者のみの特典があることもあるようだ。
また、 延暦寺会館、御室会館、知恩院 和順会館、本願寺 聞法会館クラス になると、部屋数も多くビジネスホテル並みのようだが、その分面白みはないだろう。
次に、泊まる機会があるなら、普門軒に泊まってみたい。朝5時半に起床し朝課(朝のお経)を一緒に読んで、坐禅、掃除の後に朝食(お粥)をいただく。茶礼(一服)後は自由行動でかまわないが、夜は坐禅をしてから9時半に消灯というスケジュール。但し正座ができないとダメだそうです。
普門軒
おわりに
片泊まりも、宿坊も、ほかの場所にないわけではないだろうが、京都においては両者とも存在感があり、京都ならではの体験が出来ると思う。
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本格的に宿坊を研究したい方は、