最も強いものが生き残るのではない
この続き
最も強いものが生き残るのではなく
最も賢いものが生き延びるでもない
唯一生き残ることができるものは 変化に対応できるのもの である
この言葉を残したのは 進化論のチャールズ・ダーウィン.
確かに、彗星衝突による地球の気候の突然の変化に対応できなかった恐竜は絶滅してしまった。
経営にも通じる
この言葉はそのまま経営にも通じるだろう。
マーケティングとは? - 永遠の旅人日記 で
顧客ニーズに立脚することが最も重要、と書いたが、
顧客ニーズは刻々と変化し、技術も変化する。
一度は、顧客ニーズをしっかり掴まえた商品でも、時代による顧客ニーズの変化とともに顧客はするりと逃げ出す。
経営にとって大切なのは、この顧客のニーズの変化に対応すること ではないか?
言ってみれば、ひまわり経営。
常に陽の当たるところに自らの身を置くことである。
変化への対応はマーケターの飯の種
顧客ニーズの変化を先取りできれば、下位メーカーでも「下克上」の可能性が出てくる。
顧客ニーズの変化への対応は、マーケターの飯の種とも言える。
テレビの例
少し実例で考えてみよう。
まずテレビ。
ご存知の通り、テレビは 白黒ー>ブラウン管型カラーテレビー>液晶テレビ
と変化してきた。日本の大手家電メーカーは上手くニーズの変化に対応出来ただろうか?
対応に失敗した代表例は ソニー
ブラウン管型カラーテレビの段階でソニーはトリニトロンが大成功しトップシェアだった。しかし、あまりの成功が災いして変化を読み間違え、液晶に出遅れた。
開発生産が間に合わず、韓国のサムソン製の液晶を輸入し、そこにソニーのマークを貼って売っていたほどだ。
インターネット用の端末の例
顧客ニーズは、
パソコンー>携帯(ガラケー)ー>スマフォ
と変化してきた。日本のメーカーは変化に対応できただろうか?ほとんどのメーカーが携帯までだ。
携帯は、ガラパゴス携帯と揶揄されるほど、国内仕様で発達してきた。ドコモにくっついてさえいれば、商品は売って貰えた。
しかしiPhone発売と同時に一気にスマフォ時代になり、ドコモの手を離れ世界仕様となった。その瞬間、日本メーカーはほとんどが落ちこぼれた。
ソニーが かろうじて Xperia で頑張っているくらいか。
変化する能力、こそ現代の競争優位
マーケティングのコトラー教授は「現代では、どのような優位性もすぐまねされてしまう。唯一の競争優位は、競合他社よりも素早く学習し、変化をとげることである。」と述べている。
競合他社より素早く変化できる能力は、競争優位性になるのだ。
そのためには、変化が常態という組織をつくること が大事だろう。
そうすれば、変化を怖がらず、変化に対し前向きの人材が集まる。
個人に応用
個人も一緒だと思う。
通信手段の発達とともに、環境変化のスピードは加速度的に速くなっている。
ガラケーからスマフォのような変化についていくには、頭を柔らかくし、好奇心を旺盛にし、新しいものへの変化を楽しむメンタリティーにすることでが最も重要ではないか。