永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

米国の医療の発展に貢献したことがある話

オタフク風邪

大人になってからの、おたふく風邪は怖い

前のブログに書いた、留学中の中米旅行。

中米の旅 - 永遠の旅人日記

帰国の前日、ごほんごほん咳が出て、体調がかなりおかしい。

朝早くコスタリカの首都サンホセの病院に行ったが、超混んでいる。
待っていてもらちがあかないので、通りがかる、医者・看護婦さん風の人に、あたりかまわず、「Pneumonia (肺炎)だPneumoniaだ」と訴えていたら、一人の女性医師が足を止めてくれた。米国に留学経験があり英語がわかる、という。事情を説明したら救急病棟に連れて行ってくれた。

そこでの診断は、オタフク風邪 Mumps 。そういえば、ほっぺたの下も少しはれていて、エラの張った韓国人みたいだった。

帰国

「自分は旅行者で、明日米国に帰国する予定だ」と言ったら「予定通り帰れ」という。

言葉のろくにわからない場所での入院も不安なので、これ幸いと飛行機に飛び乗り、ようようの思いでシカゴ郊外の大学の寮まで辿り着いた。

早速、大学の診療所に行ったら「即入院」だという。
39度の熱と、絶え間ない深い咳がひどかった。 3日ほど経つと「夏休みでこの診療所も閉めるから市の病院に移れ」と言う。救急車で移送されて、さらに数日をその市立病院で過ごした。

市立病院で

市立病院に移ってすぐ位に、何か変なので良く見たら、身体の中心部、男性特有のタマタマが左右不揃いなのだ。左側が右の3倍くらいの大きさになっている!
担当の若い先生曰く、オタフク風邪の菌が入るとそうなることが有る、という。当時は私も30歳前の独身男性。先生に「将来子供ができなくなることはありませんか?」と聞くと、「僕の父親も大人になってからオタフクになったけど、僕が産まれたから大丈夫。」と慰められた。

おかしかったのは、その後。
毎日、朝晩、数人の若い医者が入れ替わり立ち代りやってきて、「いいですか?」といながら、私のパンツを脱がし、タマタマを手のひらに乗せて、ふ~む、とまじめな顔をしながらその左右の大きさを見比べるのだ。

中には、妙齢の美人医者も居る。最初は、恥ずかしかったが、すぐ慣れた。きっと、こういう事例は教科書には載っていても、実例を見ることはないんだろう、と嫌がらずに見せてあげることにした。

私が、ちょっとは米国の医療の発展に貢献した、と自負する由縁である。
その後、無事長男も産まれ、左右の不均等も徐々におさまり、今では小さく仲良く並んでいる。

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