永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

何もなくて豊かな島 カオハガン島

カオハガン島

私が体験したユニークな旅のご紹介
カオハガン島と言われてもまずはご存じないでしょうが、所在地はフィリピンのセブ島の近く

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日本人が個人所有の島

なんと、日本人が個人所有している島です
セブ島のセブ空港から、車で約30分で、セブ島の東端に着き、そこから、小型の船で更に30分くらい行ったところにある、面積5万平方米(東京ドーム1個分、1万5千坪)の小さな小さな島である。
周りを珊瑚礁に囲まれ、シュノーケリングやスキューバにも最適である

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今から約25年前の1991年に、元出版社社長の崎山克彦氏が退職時にこの島を購入する。

崎山氏が自らの著書でカオハガン島の事を「何もなくて豊かな島」と紹介したことで、日本での知名度が上がった。私もこの本を読んで、10年以上前に訪問した。(下記の写真はその当時のもの)

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす (新潮文庫)

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす (新潮文庫)

不法滞在者共生

崎山氏のユニークで立派と思うことは、氏の購入前に不法に住んでいたフィリピン人数百人を追い払わず、共に住み、共生していることだ。

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もちろん、氏は、広い屋敷に住んでいる。

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私が宿泊したのは、その頃できたばかりのお客様用バンガロー

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後述のように、水がないので、シャワーはちょろちょろしか出ない
電気は、本宅にある発電機のみ バンガローはランプ
(今は太陽光発電機があると思うけど・・・)

その代わり、空は満点の星。 私はここで初めて「南十字星を見た。
夜は波の打ち寄せる音のみ。 
環境音楽として「純粋な波の音だけ」を録るために、日本からわざわざ録音に来るくらい静か、と聞きました。
意外と言っては失礼だが、三食のお料理が、感激するくらい美味しかった!
後に料理本も出たので、納得

何もない島の豊かな料理―南の小さな島カオハガン島には自然の幸がいっぱい

何もない島の豊かな料理―南の小さな島カオハガン島には自然の幸がいっぱい

興味深かったこと

興味深いのは、小さな島だが、氏が島民と共生を選んだため、 地方自治体の抱える全ての問題が、”村長”たる氏のもとに降りかかってきたが、それらに一つ一つ丁寧に取り組んできたことだ

  • 教育問題(住民には子供が多かったので、政府と協力して小学校を建てた)
  • 水問題(島なので、水源がない 雨水のみ)
  • 産業振興(住民は基本的に無職。後にカオハガン・キルトを産み出す)
  • ゴミ問題(上記写真でみればわかるが、綺麗な白砂のビーチがある。セブからそこに遊びにきた観光客がゴミを捨てていく)
  • 人口問題(カオハガンが住みやすいので、住民が親類縁者を外から呼び寄せて人口が増えた。これには規制で対応)

最近の動向

最近の動向は詳しくなかったが、崎山さんはまだお元気の様子 良かった
バンガロー以外に小さなホテルもでき、エコ旅行のツアーもあるようだ

この島は、文明から離れて、自然と共生する自分を取り戻す場所
子供達の笑顔も明るい
是非いつまでもそのままでいて欲しい

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参考にしたサイト

カオハガン島の公式HP
http://www.caohagan.com/