iPhone の容量不足対策
はじめに
家人が、16GB(ギガバイト) のiPhone6 plusを保有しているが、空き容量がすぐ足りなくなり、肝腎の場面でビデオ動画が撮れなくて、悔しい思いをしたりしている。
そこで少し対策を調べて見た。
「自由に使える」容量
まず、16GBのiPhoneの場合、16GBから、システムやインストールしたアプリが使っている分を差し引くと、
ビデオ、写真、ミュージック等に自由に使える容量は、大体 9GB前後 のようだ。
詳しく知りたければ、iPhone の「設定」→「一般」→「使用状況」→「ストレージを管理」をクリックすると、「使用可能の残容量」が分かる。
「残容量」に「写真とカメラ」「ミュージック」で既に使っている分を加えたものが、「自由に使える容量」だ。
16GBタイプなら 9GB前後になるはず。
ビデオ動画、写真、音楽に必要な容量
- iPhoneで撮影したビデオは、1分間で 120MB
- iPhoneで撮った写真は 1枚 2-3 MB
- iTunes経由の音楽 1曲3分 4MB
程度の容量を喰う。
先ほど、ビデオ、写真、音楽に残された容量は、約 9GB(ギガバイト) と書いた。
9GBは9000MBだから、動画だけなら、 9000MB÷120MB =75分 ぶんになる。3分間のビデオを25本撮ったら、おしまいである。
対策
そこで、残りの容量が少なくなった時の対策を調べてみた。
原理的には、
- 動画や写真ファイルを圧縮して、容量を小さくする。
- ファイルをクラウドに移して保管する
- ファイルをパソコンに移す。
の3通り。1を実行した上で、2か3を行えば良い。
2と3 は、どちらも、ファイルをiPhoneの外に出して、iPhone自身に保管しないで済ませよう、という趣旨。
2の方法でクラウド上に外出ししたファイルは、ネットにつながる環境なら、何時でも何処でも自由に見れるが、クラウドで無料で使える容量には制限がある。Dropbox の場合は、2GBまで無料。
月1000円支払う気なら、ほぼ無制限と言っても良い、1000GBまで保管できる。
3. は、自分のPCが満杯になるまでOKだが、パソコンに繋がないと、画像は見れない。
1. ファイルの圧縮
まずは、ファイルの圧縮から。
ファイルサイズが圧倒的に大きいのは、動画ファイルなので、動画ファイルを圧縮することを考える。
下記のvideo compressor という無料アプリがシンプルで使いやすい。これを使えば、ビデオ動画の容量を簡単に7割減にできる。
元々、iPhoneは、非常に画質の良いカメラ(1200万画素) を搭載しているため、画質が良い反面、容量を喰う。
iPhone6 plusの 1,920 x 1,080ピクセル = 約200万画素 の画面で再生するには過剰品質だ。
だから、容量を7割削ってもiPhoneで再生する限り問題はほとんどない。
Video Compressor
Apple store で検索し、インストールした後、アイコンをクリックすると、下記の画面になる。
3つの圧縮モードが用意されているので、
- まずは一番上の圧縮率が低い「720p Quality」モードを選択し、写真フォルダーへのアクセスを許可して、
- 圧縮したいビデオ動画を選択
- 元の「オリジナル動画を削除するか?」聞かれるので「削除する」を選択
これだけで、容量は7割減になる。
ということは、時間にして3倍以上の録画が可能ということになる。
2.写真や動画ファイルをクラウドサービスに外出し
ネット上のサーバーにファイルを保管する、いわゆるクラウド(cloud)というサービスは、Dropbox、iCloud、Google drive、one drive 等いくつもあるが、今回の目的で一番使い易いのは、Dropbox なので、その使い方を次に記しておこう。Dropbox 以外のcloud サービスは、セミプロの私でも良くわからない位、分かりづらい。
Dropbox
- Apple store で、無料のDropbox アプリをゲット
- アプリを起動し、氏名、メルアド、パスワードを登録するだけで、2GBを無料で貰える
- 動画ファイル等をDropboxにアップロードし
- iPhone内のファイルは削除する。
- Dropboxに移した動画ファイル等は、Dropboxのアイコンをクリックすれば簡単に見れる。
Dropbox にファイルをアップロードするには、
- iPhone上の写真フォルダで、写真又は動画を選択し、
- 下部にある のアイコンをクリックして、「Dropboxに保管する」を選ぶ。場合によっては「その他 」の中に選択肢があるかもしれない。
3. 画像ファイルをパソコンに外出し
これは簡単。iPhoneをパソコンに繋いで、Windowsなら「コンピュータ 」を開く。
iPhoneで撮影した写真や動画を収納している「カメラロール」は、パソコンから見ると、外付ハードディスクと同列だ。中を開いて、「カメラロール」から必要な画像ファイルをパソコンに カット&ペーストするだけ。
言うまでもないが、2の場合も3の場合も、外出しした画像は iPhone上から消去しておかないと意味がない。