永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

「競争」の必要性

人間は本来怠惰

人間は、本来怠惰なものである。
怠けても咎められなければ、怠ける。
従って、進歩の為には、競争が必須。
世のお母様がたは、競争 というと、まゆを潜めるひとが多いが、競争のない社会に進歩はない。
残念ながら、それが真実だ。

社会主義の失敗

社会主義が上手くいかなかった最大の理由は、

  • 人間が本来怠惰であること、
  • 競争で本来の欲望を刺激しなければヒトは本気を出さない

ことを軽視したことだと思う。

トラバントの事例

それを証明する事例が、ベルリンの壁崩壊時にあった。
当時の東欧で一番売れていたトライバンドという東独の車を日本のテレビ局が紹介したことがある。
70年前、戦後ドイツが東西分裂した際、東ドイツにあった旧アウディの工場をそのまま引き継いで生産を続けた車だ。東欧随一の販売台数を誇る、という触れ込みだった。

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ボンネットの中が映されて、私は目が点になった。中がスカスカなのだ。
ボンネットの中に物がビッシリ詰まっている日本の車を見慣れた私の目には、おもちゃの車のように見えた。


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要は、競争がなく、何の努力をしなくとも東欧諸国全体に売れる環境であったため、70年前の技術そのまま、何の改良もなく作り続けられたのだ。
この車は、当時世界中の笑いものになった。

秀吉

一方、競争を上手く使ったのは、やはり、秀吉だ。
信長の本拠地であった清洲城の石垣が大きく崩れてしまった際、ある家臣が修築にあたるも、進捗がはかばかしくなかった。
 それを引き継いだ秀吉は、人夫を10組に分けてお互い競わせ、1番になった組には褒美を出すという方法で、数日間のうちに工事を終了させてしまった、という。

残念ながら

やはり、ひとには、競争と何らかの褒美が必要なようだ。
勿論、自分で自分をふるいたたせることのできる、セルフ・モチベイテッドな人はいる。しかし、その数は圧倒的に少ない。
企業では、いかに社員の競争意識を上手に刺激するかが、社内活性化の重要なポイントとなる。
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