永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

中米の旅

はじめに

もう30年以上前だが、中米を旅したことがある。米国に留学していた時の夏休み。「日本に戻ったら、なかなか行けない所に行こう」と中米の旅に決めた。

メキシコ

最初に行ったのは、メキシコシティからバスで一時間位にある、クエルナバカ、という街。スペイン語で、eterna primavera (永遠の春)という別名がある位、気候の良い所。

そこに、大学付属の語学院がある、と聞いて、3週間ほど滞在してスペイン語を習った。
元メキシコ大統領の別荘が語学院になっており、生徒は何十室もある客室に泊まる。

所長の奥さんが先生。私以外の生徒はフランス人のカップルだけ。スペイン語は英語に似ている単語も多く、そのカップルに「3分の1は見当がつく」と言ったら、「私たちは3分の2 見当がつく」と言い返された。そりゃそうだ、同じラテン系の言葉だもの。
レッスンで彼等の上達スピードが速く、ついて行くのが大変だった。
彼等はその後一年かけて、中南米を巡る、と言っていた。

私は、スペイン語で牛肉はバカ。ニンニクはアホ。牛肉のニンニク炒めは、バカのアホ炒めか、などと一人で喜んでいた。

グァテマラ

最初に訪ねたグァテマラで印象に残っているのは、ティカルの遺跡と、インディオの織った織物。

ティカルの遺跡
今にも墜落しそうな、オンボロの軽飛行機で行ったマヤ文明最大、最高の遺跡。ピラミッドの上に登って見渡すと、熱帯雨林から、周りのピラミッドのてっぺんだけがぬゥっと突き出ている。

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隣の塔まで歩くと、ぎゃーとか、クーとか、熱帯特有の、鳥か猿の鳴き声が聞こえ、異様な雰囲気。遊歩道から外れると、何に出くわすかわからない感じでドキドキした。


インディオの織物

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グァテマラは、原住民のインディオが目立つ国。彼等の手作りの織物がカラフルで独特。4-5mの反物を土産に一つ買って帰ったら、母にひどく喜ばれ、ベッドカバーにしてくれた。30年経ってもまだ健在だ。

コスタリカ


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人口およそ500万人。(東京23区の半分、シンガポール位) 九州と四国を合わせた程度の広さ。
軍隊を持たない平和主義の国で、中南米の大統領が余生を過ごすところとしても有名であった。

ここは、何と言っても美人の産地。中南米の美人国3Cとは、コスタリカ、コロンビア、チリを指す。期待して行ったが期待通り。右を見ても左を見ても美女だらけだった。

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この彼女は美人過ぎますね。
これは「ワールドカップの美人観客特集から」拾った写真。
でもコスタリカ人であることは確か。

中米は、どこでもそうだが、暑い国々なので、標高の高い所に人が集まる。首都サンホセの標高も1150m (軽井沢は900m)
サンホセから、東に向かって太平洋岸まで延びている鉄道があり、一度乗ったら面白かった。

最初はコーヒー畑の中を走るが、次には、バナナ畑の中。そして最後の海岸近くは、サトウキビ畑に変わる。標高に応じて植生が見事に変わる。
コーヒー豆が実っているのを見たのも初めてだったし、駅に着くと、少年が、コカコーラの瓶にコーヒーを入れて売りに来る。さすがに旨く、コーヒーも採りたてが旨いのかなぁ、などと考えた。

コロンビア

コロンビア本土から北に700kmほど離れた、カリブ海に浮かぶサンアンドレス島(面積は約26km²しかない)という小さな島を訪ねた。

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「七色の海の島」と言う別名がある位、海中が美しく、毎日シュノーケリングしたり、地元の美女達 (と言っても子供達) とビーチで戯れていた。

この時、海中の景色があまりに綺麗だったので、翌年、留学の帰りに、東京に新婚の妻を待たせたまま、ハワイで一週間かけてスキューバのライセンスを取得した。

おわりに

この時以来、中米には、とんとご縁がない。この時行っておいて良かった、とつくづく思う。
「思い立ったが吉日」というが、旅は行くチャンスがあった時に、ちょっと位無理してでも行かないとダメ。本当にそう思う。
私もそうしなかったために、行きそびれた所が、何箇所かある。

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