永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

嬉野観光秘宝館

佐賀県 嬉野観光秘宝館

タマタマ、博多に滞在中、残っている秘宝館のなかでも最大級の「嬉野観光秘宝館」が、14年3月末で閉館することを知り、好奇心で訪問してみた。

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秘宝館の推移

「秘宝館」という語は主に性や性風俗を扱った施設を婉曲的に指すのに用いられている。

日本では、蝋人形などや大掛かりな機械仕掛けを多様したエンターテイメント系秘宝館と、性風俗に関係した物品を収集・展示したコレクション系秘宝館の二種に大別されるようだ。

エンターテイメント系秘宝館は費用が掛かることから、主に企業が営利目的で運営していることが多い。
コレクション系秘宝館は、主に地元の好事家が収集した性風俗品を展示しているという。

日本最初の秘宝館は1969年4月にオープンした徳島県の男女神社秘宝館。その後、主に温泉街などを中心に全国に広まり、団体旅行全盛の1980年代頃には全国で20館位あったらしい。

しかしその後、社員旅行、団体旅行の衰退と共に、多くの秘宝館が閉館した。2014年に嬉野秘宝館と鬼怒川秘宝館がクローズし、県時点で残っているのは、東京ドームの系列会社が運営している熱海秘宝館だけになった。

嬉野秘宝館の展示内容については、下記のブログに詳しいので、興味のある人は、どうぞ。
昭和58年に、総額7億円かけて作ったものだそうだ。
私が見たのも、こんな感じだった。


cha46.sagafan.jp


秘宝館は、確かに、少しお酒の入った後の群衆心理でないと入り難い展示内容で、上記のように、団体旅行が廃れたので、と説明されることが多いが、私は「競合」としてのインターネットの普及もあると思う。

ネットには、そうした生の画像、動画が、無料で無数にあるので、秘宝館の仕掛けがオモチャのように見えてくるのではないか。

弁天姐さん

私が「嬉野秘宝館」を訪ねた時は、最後の一週間、ということで、いつもは博多の「であい橋」にいる、有名な「弁天姐さん」が出張してきていた。彼女が「ご存知金太の大冒険!」という猥歌を三味線付きで10番まで歌ってくれて感動した。

さいごに

B級とはいえ、一種の文化遺産なので、なくなってなってしまうのは残念。最後を見届けられたのは良かった。でも。この時は「秘宝館」に気をとられていて、せっかく「嬉野温泉」にまで行っていながら、一風呂も浴びずに帰って来てしまった。今思うと、残念なことをした、と思う。


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