永遠の旅人日記

好奇心一杯に生きて来た人生。テーマは、女性用バイアグラから橋下徹まで、かなり広範囲。

今世紀末までに 数億人が死ぬ?

のっけから物騒なタイトルで恐縮ですが、これはオカルトでも何でもなく、論理的な帰結です

地球上の人口増加

皆さんも地球上の人口が増えていることはご存じと思う。
イメージとしては下図のようなものだろうか?

f:id:eternal-traveler:20150731144532j:plain

過去1万2000年間の推移

次に下記のグラフを見て欲しい
f:id:eternal-traveler:20150731110517j:plain
イメージが全く異なると思う
先のグラフは100年間の推移、これは過去1万2000年の地球人口の推移である。縦軸は10億人単位。従って現在は70億人近くだが、時間を遡ると、キリストの生まれたAD1年には1-2億人しか居なかったことがわかる。

横軸が長いように見えるが、新人類の歴史は10万年程度と言われているから、これでも人類の歴史の10分の1を表しているに過ぎない。

地球人口は「増加」ではなく「爆発」しているのである

では、一体何が起こっているのか?
上記グラフは立ち上がり方が急すぎて、何が起きているかもわかりにくい。
そこで横軸を2000年と短くし、キリスト以降を見てみよう

過去2000年間の推移

f:id:eternal-traveler:20150731110553j:plain

人類が1850年辺りを屈曲点に、爆発的に人口が増えていることがわかる。日本では幕末の頃である。

原因は・・・・・産業革命とそれが引き起こした農業革命

要するに、過去10万年間、人類は食物が制約要因となって、人口の急増が抑えられてきた。しかし、産業革命によって、その「たがが、外れた!」

産業革命について、学校では、
 イギリスで始まった
 ジョージ・ワットが蒸気機関を発明した
 多くの産業が勃興した
などと学んだと思うが、産業革命にはもっともっと大事な役割があった

それは、人類が地下資源を使い始めた ということ

産業革命前の 石炭 石油は 何の価値も無かった
当時、人類は食料生産のために 人力、せいぜい牛馬の力 しか使うことができず、その農業生産量は限定されていた。
それが突如、大きく変わった。耕耘機、トラクターが使えるようになり、モーターで自由に水が引けるようになり、効率的な肥料もいろいろ開発された。

産業革命が持つ本当の意味は、地球が、太陽エネルギーをもとに40臆年かけて地中にため込んだ「地下資源=エネルギーの固まり」を利用する方法を人類が発見した、

ということである。

食料生産の限界という枠 が外れた人類は喜んで子作りにはげみ、人口が爆発した。

しかし、
この勢いはどこまで続くのであろうか?
地球の限界 というものはないのであろうか?
という疑問が当然わいてくる

成長の限界

1972年にローマクラブが発表した「成長の限界」というレポートが有名であり、40年経った今でも読まれている。アマゾンの読者コメントも星4.8 である

成長の限界―ローマ・クラブ「人類の危機」レポート

成長の限界―ローマ・クラブ「人類の危機」レポート

そこでは、人口増加や経済成長を抑制しなければ、地球と人類は、環境汚染、食糧不足など100年以内に破滅する、と警告されている、がほとんど何もされないまま、むなしく40余年が過ぎた。
詳細は省くが、現時点で専門家が一様に指摘するのは、「宇宙船地球号」の限界がおよそ100億人ということである。

直近の予測では 2050年に地球人口は90億人に達する。
最近は12-3年で10億人増えているから、100億人に達するのは2063年頃、すなわち今から 約50年後である。
地球の限界を超えてさらに人口が増え続けたらどうなるのであろうか?
「神の手」が働くのであろうか?
やはり 自然界によって何らかの「調整」が行われる、と考えるのが妥当ではないだろうか?
「大幅な調整」として考えられるのは、
  地球規模の大戦争(水資源、食料の奪い合い?)
  地球規模の新種の病気の蔓延(昔のペストやコレラ騒ぎのように)
  地球規模の餓死(食料不足)
くらいか?

ここで希望的観測がひとつだけある
最初のグラフを再掲する

f:id:eternal-traveler:20150731144532j:plain

よーく見ると、人口の増加率が減っているように見えるのだ、
もしかすると人口増加が頭打ちになるかもしれない
そうは言っても急に増加が止まるわけではないから油断はできない

今の、石油や原子力(これも今はタブーになりつつある)に代わる、「安価で大量供給できるエネルギー源」が開発できれば良いが・・・太陽光や風力などの自然エネルギーでは全然量的に足りない
もう50年しか残されていない・・・人類は間に合うであろうか?

50年後に生きているとは思えないので、阿鼻叫喚の場を見なくて済むのは幸せなこと なのだろうか?