高須クリニックの「怪」
はじめに
前回のブログで、高須クリニック社長が「報道ステーション」のスポンサーを辞める、と発言して「報道ステーション」が慌てている、ということから、
高須クリニックは、それほど多額のスボンサーだったのか？
高須クリニックは、それほど儲かっているのか？
と書いた。
安保反対派の「不都合な真実」 - 永遠の旅人日記
今日は、その続きである。
高須クリニックの儲かり具合を大胆に推定してみる。
概要
高須社長は、もともとは、名古屋の出身で名古屋に古くから続く病院がある。
それとは別に、名古屋に2店、赤坂、横浜、大阪 に計5店の「高須クリニック」がある。
HPによると、医師は5院合わせて、高須社長を含めて15名、他に歯科医師が3名。
手術内容別に少し見てみよう。
HPに整形の価格表が詳細に掲載されている。
包茎手術
男性の包茎手術は、何十年も前に、高須社長が初めて日本に紹介した。
最初は女性誌・男性誌とタイアップして、「包茎がいかに不潔で恥ずかしいか」を大々的に書きたててもらった結果、大当り。一番多い時で、1日300人の客が押しかけてきたそうだ。
マーケティング的にいえば、「それまで存在しなかった新しいマーケットを創り出した」ということになる。やるねー。
当時は客の9割が男性。
(高須社長談)
料金は15万円だけれど、手術は10分で済む。1時間に6人できるから、8時間で48人でしょ。で、6人術者がいれば300人来てもこなせるわけ。ヘトヘトになるまで働きましたよ。
「美容整形」の"意外な事実"とその"お値段" - 高須クリニック院長に聞いた | マネー | マイナビニュース
対談で、包茎手術のコストは1万円と社長自ら述べている。ということは、売上が15万円×300人で4500万円。コスト300万円。コストに医師の人件費が含まれているかは、定かではないが、1人1日20万円(年収5000万円ペース) で支払っても、6人で120万円だから、含まれていると考えよう。
ということは、1日で4200万円！の儲け。
医師1人1日の売上で考えると、本当に院長の言われるように、4500万円を6人でこなすなら、医師1人1日750万円の売上。
二重まぶた手術
今は、男女比が半々だそうなので、次に代表的な「二重まぶた手術」の例を見よう。両眼で9万5千円。手術時間は、10分だそうだが、その前のカウンセリングもあるので1人30分としよう。
下記の口コミにあるように、流れ作業で一日に12人のオペをするとして、医師1人1日の売上は114万円。
豊胸手術
もう一つ、女性にとって気になる手術。
HPによれば、プロテーゼ挿入豊胸術は、全身麻酔が必要だが、一時間前後の手術で100万円。HPには、意識的にか、何も書いていないが、100万円と言うのは、片方の価格なんだろうなぁ。
これだったら、1人1日の売上、軽く数百万円になる。
売上推定
高須クリニックは未公開会社で売上は公表していないので、上記をもとに、高須クリニック5院全体の売上を大胆推定してみる。
一人の医師の一日の平均売上を150万円、歯科医師はその半分の75万円と設定する。
上記のように、1日に数百万円の売上になるオペもあるので、1日150万円と言うのは、かなり固目の数値と思う。
医師が15人で、150万円×15人=1日2250万円の売上
歯科医師が3人で、日に225万円の売上
合わせて、1日 2500万円
年間250日働くとして、
2500万円 x 250 日=62.5億円の売上
丸めて、5院で年間売上60億円程度だろうか？
経費
さて、次に経費
一番大きいのは、勿論、医師の給与。高須は、経験者しか雇わないようだから、
医師の年収 4000万円
歯科医師の年収 2000万円とする。
4000万円x15人 + 2000万円x3人 =6.6億円。丸めて7億円としよう。
その他経費 ( 看護師・事務員人件費、材料費、医院賃貸料など ここでは、広告宣伝費は含めていない)を、医師人件費と同額の7億円と設定すると、医師人件費とあわせて、14億円の経費となる。
結局、
売上60億円- 経費14億円 =46億円
が、4000万円の年収以外に、毎年高須一族の元に残ることになる。
ここで、一族といったのは、15人の医師のうち、高須姓が、社長含めて4名いたからである。一人は、息子。残り2人は女性なので、多分息子の嫁であろう。
広告宣伝費
名古屋院の広告宣伝費が売上10%、とHPに書いてあった。
この中には、高須社長が、ドバイの上空を飛んでいるような、クリニック全体のイメージ広告は含まれていないだろう。
高須は、広告宣伝にかなり金をかけているようなので、それらを含めて、全体売上の25%を広告宣伝費と仮定すると、60億円の25%で、年間15億円。
高須一族の収入
これまでの推計をまとめると、
売上60億円- 経費14億円 -広告15億円 = 31 億円
広告宣伝に15億円使っても、まだ毎年、売上の約半分、31億円が残ることになる。
簡単に言えば、売上を100とすれば、経費が25、広告宣伝費が25で、50が利益ということだ。
良く分かった！
うん 確かに！
- この財力なら、報道ステーションが慌てるのも分かる。
- 脱税したい気持ちもわかる。実は、高須社長は、脱税で二度挙げられている。それぞれ2億円ずつ罰金を支払っている。
- 数十室もある自宅と、競走馬の購入、災害地に寄付して、スポーツ団体のスポンサーになってもまだ使いきれないのもよーく分かった。
おわりに
一般的な手術は、病巣を探したり、その病巣を取り除く作業に時間がかかるが、美容整形はそうした手間が一切いらないので、総じて時間がかからない。
一方、料金は保険が利かず全て自費なので、自由価格。
客は、コストではなく、自分が綺麗になる、という価値(バリュー)で考えるから、10分の簡単な手術に10万円、一時間の豊胸手術に100～200万円をやすやすと支払う。
そのギャップがこうした莫大な利益を産んでいるのだ。
う～む う～む う～む どこか狂っとる！
ご参考
高須クリニックの口コミ・評判
によると、素晴らしかった というコメントと同時に、
対応が冷たい、おざなり、ベルトコンベアに乗せられるたみたい、先生も事務の人の上から目線、などのネガティブな口コミも数多い。
それでも客が押しかけるのですね。
CMの効果だろうか？
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高須クリニックのＨＰ
